ミミズの生態は?食べ物や増え方は?まさに地球の虫だった話

ダーウィンが、最後に書いた本てご存じですか?

答えは、ミミズについてなんです。
正確に言うと、ミミズと土という本。

しかもこれが、300ページ以上に及ぶ大作。

なんでそんなに書くことがあっんでしょうか?
それは、20代の頃から約40年間も研究してきたから。

ミミズの何が、
ダーウィンをそこまで魅了したんでしょう?

考えてみればミミズって、
子供のころから見てるけど、あまり知らないですよね。
たまに見かけると、
なんか大量発生してたり、干からびてたり。

いったい、かれらは
何を食べて生きてるんでしょう?
どうやって増えてるんでしょう?
なんであんな形なんでしょう?

知りたくないようで知りたいミミズの魅力をご紹介します!!

 

ミミズの生態

1-1.干からびるミミズ
1-2.ミミズの血は赤い
1-3.ミミズの体にあるものないもの

の三本立てでご紹介します!!

 

干からびるミミズ

雨が降ったあと、大量のミミズが道路にいた!

とか、

夏の暑い日に、ミミズが大量に干からびていた!

という状況に遭遇(そうぐう)したことはありますか?

ミミズの行動範囲は、基本的に土の中なんですけどね。

地上に出てきて、
かれらに一体何があったんでしょう??

いろんな本を読んでみました。

 

そしたら面白かったのが、
地上近くに住んでいるミミズ(表層棲息性)は、お散歩をするんだそうです。

お散歩は夜が多いので、徘徊とも言われます。
(夜が多いのは、お日様の日差しと乾燥が苦手だからです。女子か!)

 

また、
土の中に巣穴(巣孔)を掘って暮らす、地中棲息性のミミズは、
雨の後の濡れた地上を、集団で大移動するとか。

 

このことをダーウィンは、

ミミズは冒険旅行のために、トンネルを捨て、そして新しい住み場所を探す。

と書いています。

ダーウィンの冒険心があふれてますね。

遭遇した大量のミミズたちは、まさにこの状況だったんです。

 

ミミズが地上に出てくる理由は、いろいろありました。
いくつか紹介ていきますよ。

 

まず、
二酸化炭素が原因という説が代表的です。

ミミズは皮膚から酸素を吸収(皮膚呼吸)して生きている。

それを踏まえて、この説はこうです。

  • 雨が降ると土の中の酸素が減ります。
    (酸素があったところに水が入り込むなどから)
  • でも、土の中に住む生物たちはいつも通り呼吸をする。
  • そうすると、二酸化炭素が増えます。
  • いよいよ、ミミズは息苦しくなって、
  • みんなで地上に出てくるということみたいです。

 

また、乾燥が原因な説

これは、夏など高温少雨な時期に起こります。

 

  • 猛暑続きで、土の中の水分まで蒸発していっちゃいます。
    (普段は取られない水分です。)
  • すると、
    土の中の温度と、地上の気温が逆転してしまうことがある。
  • ミミズは乾燥が苦手ですよね?
    土の中の乾燥から逃げて、地上に出るんだそう。
  • でも、逃げてきたのに地上もピーカン。。
  • 結局、干からびてお亡くなりになるんです。

 

これはミミズが、

  • 体の乾燥
  • 強い日差し

が苦手なことからも納得です。

 

ほかにも、
月の満ち欠けが関係しているんじゃないか?
という本もありました!ロマンチック!

 

それにしても、
ミミズってなかなかチャレンジャーですよね。

今いる場所に満足しないで、
酸素がない!乾燥する!時が来た!
って、新天地を求めて大移動するんですから。

 

ちなみに、
みんな(集団)で移動する理由は、サバンナの動物と一緒です。

敵に襲われた時に、

  • 逃げきれるミミズが増えますし、
  • 繁殖(はんしょく)にも有利ですもんね。

 

ではでは、そんなチャレンジジャーのミミズさん。
一生はどんな感じなんでしょうか?

 

ミミズの寿命は、種類によります。
半年のものから数年生きるものまでいるんだそう。

 

わかりやすく、
1年の寿命のミミズの場合で説明しましょう。

  • 2~3月頃、子供のミミズ(子ミミズ)が生まれ、
  • 活動し始めます。
  • そして子ミミズは成長し、
  • 12月には、ほぼ繁殖も終わって親となり、
  • その後はもう終活モード。

 

ちなみに、
ミミズの最後って見たことありますか?

ミミズは、
お亡くなりになると自分の体を溶かすんです。

これは、後でお話ししますが、
お聞きしたいのは、
ミミズの血の色を見たことありますか?ということです。

 

ミミズの血は赤い

ミミズの血は何色だか知っていますか?
ミミズには、赤い血が流れています。

これって、なかなかすごいことなんです。

わたしたち、背骨を持つ脊椎(せきつい)動物も赤いですよね。
でも、無脊椎動物は普通、青や緑です。

 

ミミズはというと?
それが、無脊椎動物なんです。
(詳しくは、環形動物門の貧毛網に属してます)

 

なんで、ミミズの血は青や緑じゃないんでしょうか??

これは、

  • ミミズが独特な進化をし、
  • 特別な血液を手に入れたから

 

詳しくご説明しますね。

私たち人間の赤い血は、ヘモグロビンの色ですよね。
ではミミズのは?
それは、エリスロクルオリンという物質の色です。

赤は赤でも別ものなんですね。

 

そして、
もちろんミミズにも、心臓と血管がありまして。
酸素と栄養を全身に運んでいます。

ここで、エリスロクルオリンのすごさが発揮されます。
それは、酸素との結びつきやすさ
なんとヘモグロビンの50倍

これなら、
酸素の少ない土の中でも、効率的に酸素を吸収できそうですよね

 

つまりミミズは、
土の中で生きるためにエリスロクルオリンを手に入れた。
そして、その色素が赤かったということです。

 

ちなみに、
酸素を取り込むための優れモノは他にもあります。

それは、あの体のヌルヌルです。

 

ミミズは皮膚呼吸をするとお伝えしましたね。

ミミズの体は粘膜(ヌルヌル)で覆われていて、
その中の水分に酸素を溶かしています。

 

なるほど、
酸素の吸収に水が必要なら、乾燥が苦手なのもわかります。

 

また、このヌルヌルのおかげで、
体に砂や土がつきにくいんです。

こうやって、
体の表面をきれいにして、酸素を取り込みやすくしています。

 

そういえば、
ミミズには脳のようなもの(神経節)があって、
いろんな神経が体中に張り巡らされていると本に書いてありました。

そんなミミズの体のしくみも、簡単にお伝えしちゃいますね。

ミミズの体にあるものないもの

まず、ミミズには骨がありません
その代わり、頑丈(がんじょう)な皮膚と、マッチョな筋肉があります

 

そして、よく見ると表面に毛が何本も生えています。
これ、剛毛(ごうもう)って言って、超頑丈なんです。

この剛毛を土にひっかけて、持ち前の筋肉で、前後に進んでいくんですよ。

 

そして、耳もないです。
でも、例えば、近寄ってくる敵(もぐらとか)の音はわかります

まわりの様子や気配を、感じることができるんですね。

 

さらに、目もないです。
でも、体の前後(特に前)に光を感じる細胞があります

それで、昼間と夜の区別がつくんでしょうか?
光が向かってくる方向を感じるんだそうです。

 

なんか、ナイナイ尽くしでかわいそうになりますが。

実は、ミミズ的にはこのほうが都合がいいんです。
すぐに土の中にもぐって土の中を進むために。

 

変に普通の目や耳があったら、邪魔でしょうがないと思いませんか?

目なんて土が入ってきて開けられないし。
神経を発達させて、感じるほうがいいですよね。

 

でも、顔にある唯一のパーツは何でしょう?
それは、です。

大きいものを食べるときは、顔全体が口になっちゃう。
なんか漫画みたいなんですよ。

 

ところで、ミミズは何を食べるかご存じですか?
次で見ていきましょう。

 

あ、ちなみにミミズの口には歯ないです。
(ない話はもういいって。)

 

ミミズの食べ物

ここでは、
2-1.ミミズは土を食べまくる
2-2.地球の表面の土はミミズのうんち

の二本立てでお送りします!

 

ミミズは土を食べまくる

ミミズは土を食べて生きています。

正確には、

  • 土の中に含まれる小さな生き物や、
  • 有機物(死骸や腐ったもの、フンなど)、
  • 植物の破片

などを食べています。

 

他にも、

  • 地表の枯れ葉や枯れ枝、
  • 生ごみや

も食べるそうです。

地上には、これのためにも出てくるんですね。

これらは、菌や微生物も分解しますが、
その菌や微生物さえもミミズのエサになります。

 

ミミズは本当に何でも食べてくれます。

最近話題の、ミミズコンポスト。
家庭の生ごみを分解してくれると人気ですよね。

 

本当に、生態系の中の分解者としては、素晴らしいとしか言いようがないです。

 

ちなみに、口つながりで余談なんですが、

夜中に、
「ジージー」という虫の鳴き声を聞いたことありますか?

わたしはあれを、
ミミズの鳴き声と誰かから聞いて信じていました。

 

でも、実際に調べている人がいて。
残念ながら、ミミズは鳴かないんだそうです。

じゃあ、あれは何の鳴き声??と思いますよね。

あれは、
ケラか、キリギリスの仲間のクビキリギリスという虫なんだそうですよ。

 

さて、話を戻して、
ミミズは、自分の体重以上の土を毎日食べているんだそうです。

そうなると、やっぱり気になるのがうんちです。

 

そしてやっと明かされる!
このうんちこそ、ダーウィンを魅了したミミズの特徴なんです。

 

地球の表面の土はミミズのうんち

ミミズは、ものすごい量の土をたべます

そして、

  • この食べた土や、
  • 体内のいらなくなったもの

を、大量のうんちとして出します。

でもこのうんちが凄い!

うんちのほとんどは土なんですが、
食べる土と出てくる土は性質がまるで別物。

 

食べる土は普通ですが、
出てくる土は、

  • 栄養面も完璧だし、
  • やわらかさも最高なんです。

 

これから詳しくご説明しますが、

あのダーウィンは、

ミミズは地球の表面を耕している

と表現しました。

また、クレオパトラ7世は、
ミミズの国外持ち出しを禁止して、神聖な動物としてあがめたとか。

日本にも、
ミミズを神様として祭ってある神社が存在します。

ミミズのうんちのすごさは、昔から認められていたんです。

 

ではまず、ミミズの消化をご説明したいと思います。
ミミズの体内は、こんな感じになっています。

凄くシンプルではある。

でも、この砂嚢(さのう)というものがミソです。

この砂嚢は、
とても固くて、筋肉が発達しています。

ここで、角ばった石も細かく砕いて丸くしてしまいます。

  • 丸くなると隙間も増えて、
  • そこに空気が入りやすくなります。
  • 結果的に、柔らかくてふかふかの土に

 

また、土が体を通る間に、

  • 体から出る分泌液(消化液とか)や、
  • 分解された養分が混ざりこむ。
  • その結果、良い畑の土の色「黒い土」に変化します。

 

ミミズは自然の鍬(くわ)だと昔から言われるけど。
これは納得。

しかも

  • 超フカフカで栄養満点。
  • 土の中の生物も生きられますし、
  • 植物も根を伸ばしやすいです。

 

ミミズのうんちは、
その質もさることながら、量でも大貢献しています。

とにかくその量がすごくて、
日本では、草地1ha当たり一年間で280tになったという研究があるそうです。
単位がトンてどういうことですか。。

 

ダーウィンは、
ミミズが耕す土の量についても研究しました。

どんな研究かというと、

牧草地に石灰をまいたんです。
目印ですね。
それから10年後に掘ってみたら、
7.5cmも下に石灰があったというものです。

 

これは、何を意味するのか?
ミミズが石灰の上に7.5㎝も土を運んでしまったということです。

そして、

平らな土地では、ミミズが石を埋める速度は1年あたり6㎜

と結論を出したそうです。

 

もちろん、一匹がやっているわけではありません。

ある人が庭を掘り返し、ミミズの数を調べました。
そしたら、100㎡あたり13万3000匹いたそうです。

これが、肥沃な土地になると
1㎡あたり約数万から10数万匹いるとか。

 

みんなで、
もりもり土を食べて、ぶりぶりうんちをする。

これが結果的には、
質のいい土で地球の表面を覆ってくれることになっている。

まったく、感謝しかない。

 

ちなみに、さっき100㎡あたり13万3000匹いたとお話ししました。
これ、1種類ではないですからね。
大きいのも小さいのも全部合わせた数です。

ま、それにしても尋常じゃなく多いですけど。
ん?
ミミズってどうやって増えてるんでしょうか?

 

ミミズの増え方

ここでは、

3-1.ミミズはパパでもありママでもある
3-2.ミミズは大人気過ぎてやばい

の2本建てでお送りします。

 

ミミズはパパでもありママでもある

ミミズってどうやって増えるかご存じですか?

ミミズは、一匹の体に
オスとメスの生殖器の両方がある
タイプの生き物です。

これは雌雄同体といって、原始的な生き物に多いんだそうです。

 

自分の体に両方あるので、1匹で卵を作れる種類もいます。
でもほとんどは、
オスとメスがいる動物とお同じように、2匹で卵を作ります

 

卵の作り方を少しご紹介します。

ミミズって、
一部だけ襟巻みたいになっている部分があるのわかりますか?

これは環帯(かんたい)という部分で、大人になると現れます
子ミミズのうちはないんです。
(ちなみに、環帯に近い先端のほうが頭です。)

 

卵を作る方法は、

  1. まず、大人の2匹が、この環帯のあたりのおなか側をくっつける
  2. これで交接ができます
    (ミミズは交尾ではなく交接といいます。)
  3. そして、お互いが相手に精子を渡す
  4. もらった精子は、体の中の袋にいったんしまいます。
  5. 次に、環帯から出る分泌液が筒の形に固まって、卵包がでる
  6. この卵包をミミズは、環帯のあたりから口まで、体内を移動させます
  7. また、口から押し出される前に精子と卵子を卵包にいれる
  8. そして、卵包が口から地上に産み落とされる

 

交接してから、1週間くらいで産卵するらしいですよ。

一つの卵から生まれる子ミミズの数は、種類によります。
でも、数匹とか10匹ほどだそうです。

こんな話をしたので、
次ミミズを見たときは、きっと交接しているミミズもわかりますね。

 

にしても、
ミミズの卵の産み方が、
ドラゴンボールのピッコロタイプだったことが衝撃でした。
(ドラゴンボールとか歳がばれる)

 

ミミズの交接は、
そんなに難しそうでもないですし、
卵からかえる子ミミズも複数ですね。

ミミズが増えるのは、そんなに大変そうではない。

 

え、じゃあミミズが畑にいたら、ミミズだらけになっちゃうの??
と困ってしまう人もいるかもしれませんが。

でも、安心してください。

ミミズは、多分そんなに増えません。
だって、ミミズは他の生き物に大人気なんですもん、エサとして。

ミミズは大人気過ぎてやばい

ミミズは、動物たちの餌として超大人気です。

これにはしっかり理由があります。

 

それは、良質な筋肉をもつ細マッチョだからです。

ミミズの体を作っている物質は、
水分以外の半分~70%がたんぱく質なんです。

 

ボディメイクをしている方にとっては、まさに理想的な食べ物。

 

では、人間も食べれるのか?
それは、なかなか難しかったみたいですね。

  • ミミズは小さく、大量に作るってなるとレシピが難しい。
  • そしてなにより、あの剛毛が!いかにも口当たりが悪そうです。

 

でもニュージーランドには、
ミミズを食べている先住民の方々がいらっしゃるみたいです。

ええっ!ってなりますけど、
納豆食べてる日本人も、ええっ!!ですからね。

 

そんな、おいしいおいしいミミズなので、
ミミズは毎日、エサとして狙われて生きています。

おいそれと、地上には出てこれません。

 

ちなみに、ミミズは敵から逃げるために、
自分の体を切る事を知っていますか?

ただ、
体の前の方には、いろんな大事な器官がある。
だからだいたい、後ろの方(腸)を犠牲にます。

切られた部分は、数分も動き続けるそう。
その間に本体は逃げる!って作戦です。

 

この切った部分ですが、
ほとんどのミミズは、再生しないので短いままです。

でも、中には何度も再生するのもいて。
元通りになるミミズもいるそうです。

この特殊なミミズは、
『分化』という分野で人間に応用できないか研究されているそうですよ。

 

本当に、ミミズはどこまでも役に立ちますね。

 

そして、死にざままで他人思い。

死ぬと自分の体をドロドロに分解します。

そうすると、
とても食べやすい状態で、生き物や微生物のエサになるんです。

なんというか、本当に無駄がない。

 

そんな、
色んなところで役に立っているミミズですが、

ここ最近は、
ミミズが生きづらい環境になっています。

農薬や殺虫剤がまかれ、
餌となる微生物などが減ってしまっています。

 

また、農薬は土と一緒にミミズが食べます。

そうなると、ミミズの体に蓄積され、
ミミズを食べる動物にもだんだん蓄積される。

そんな悲しい食物連鎖が起こっています。

 

ミミズがこの世からいなくなってから、その偉大さに気づくのでは遅い。

と、どこかの偉い方が言ったそうです。

 

地球にいいこと、出来ることを少しずつ。
私も続けていこうと思います。

では、何だか長くなってしまったのですが、
最後にまとめをして、終わりますね。

 

まとめ

まず、ミミズの生態のお話でしたね。

  • ミミズは、乾燥と日差しが苦手
  • 血が赤いのは、エリスロクルオリンという物質
  • エリスロクルオリンはヘモグロビンの50倍、酸素と結びつく
  • ミミズの体は、いろいろ無い方が好都合

次に、ミミズの食べ物について。

  • ミミズは、土に含まれる生物、有機物、生ごみを食べる
  • 凄い量食べるので、すごい量のうんちをする
  • 排出された土は、良質な土に変身する
  • ミミズは1年に6㎜も土を移動させる

最後に、ミミズの増え方について。

  • ミミズは1匹が雄雌両方の生殖器を持っている
  • 良質な筋肉の細マッチョで、理想のたんぱく源
  • 死ぬと自分の体を溶かし、他の生物が食べやすくする

 

いかがでしたか?

ミミズは、ヌルヌルくねくねで気持ち悪いと思う人も多い。
でも、地球にはなくてはならない存在。

少しでも、ミミズが住みやすい環境が増えますように。。

 

今回の参考文献はこちら

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