菌類と細菌類の違い!子のう菌類など4つの分類と例も紹介!

細菌て菌類ですよね?
この質問、正解?不正解?

私の場合は、
相手の知識レベルによって正解になります。

例えば、小さいころから知っている菌は何ですか?

ばい菌、大腸菌、カビ。。。
この辺の話で使っているなら、正解。
広~い意味で、菌たちってニュアンス。
菌類=微生物は一般的です。

でも、学問としてなら話は別。不正解。

そして勉強する上で、この先入観はちょっとやっかいです。
これまでの菌の知識、きれいさっぱり忘れましょう!

菌類を、本当に正しく使うと、
微生物の中の、あるグループだけを指す言葉に変わる。

真の菌類とは?細菌と違うの?種類は?

そんな菌類のお話でございます。

 

菌類と細菌類の違いは?

 

まず最初に、
意外と多くの人が疑問に思うこと。

菌類と細菌類の違いについて。

 

細菌は菌類ですよね?の答えから。

正しく答えると、間違いです。

これ、順に説明しますね。

まず、
菌類も細菌も微生物です。

 

微生物 菌類
細菌

 

そして、
微生物は、原核生物と真核生物に別れます。

微生物 原核生物
真核生物

 

それぞれどんなのがいるかと言うと、

原核生物には、細菌と古細菌。
真核生物には、菌類と原生生物。

 

微生物 原核生物 細菌
古細菌
真核生物 菌類
原生生物

 

どうでしょう?

細菌と菌類は同じレベルの分類名なんです。
だから、どっちかがどっちかに含まれたりしません。

 

では、本題に入っていきます。
菌類と細菌の違いでしたね。

 

菌類と細菌は、眼に見えない微生物です。

正直、共通していることはこれだけ。
といってもいいくらい、全く別の生物です。

菌類と細菌の違いは?

  • 真核生物と原核生物に別れる
  • 大きさが全然違う
  • 生殖方法のバリエーションが違う

などなど

 

中でもやぱり、
真核生物と原核生物に分かれるというのが、1番大きいです。

菌類が真核生物。
細菌が原核生物。

 

この、真核生物か原核生物かの違いは、
染色体が核に包まれてるかどうかです。

 

なんですけど、

この違いの結果はすごく表れてます。
地球上の生きものの進化。
真核生物の圧倒的な勝利じゃないですか。。

 

これは、染色体の収能力のおかげでもある。

というのも、
真核生物のDNAって、原核生物のに比べてかなり長い。
だから、収納するとメリットありまくりなんです。

 

染色体の収能力、今回はホースで例えてみます。

 

ホースってあれ、
しまう時そのままだと超ジャマですよね。
だから、最近は収納する機能がついてます。

この機能ついてないと、床面積だいぶ使います。
土間の立体利用必須!

ついてると、クルクルと収納されて、次出すとき絡まらない。

 

このホースが染色体だとしますよ。

 

細菌の染色体は、収納できないからぐちゃぐちゃ。
だから、細胞の中に他の器官が超少ない。

 

でも菌類は、
収納上手なので、他にもいろいろ器官が備えられる。

 

器官は具体的には、

  • 核膜
  • 80Sリボソーム
  • オルガネラ(ミトコンドリアなどの細胞小器官)

を、菌類(真核生物)は持っています。

でも、細菌(原核生物)は持っていません。

 

細胞内に色んな器官があると、
その器官を使って色んなことが出来ますよね。

 

いろんな器官がある。
ここから生まれる差ってどんなのがあるでしょう?

たくさんあるんですけど、

例えば、
ミトコンドリアが有ると、無い生物より20倍のエネルギーが作れます。
なので、何でも20倍のエネルギーでいけちゃいます。

どんどん進化できるし、増えられるし、いい事づくめ。

 

それでは次に、大きさが全然違う件

 

これも、かなり面白いです。

というのも細菌の大きさは、
真菌のオルガネラ(ミトコンドリアなど)と同じくらい。

 

全然違いますよね。

 

これは、有名な仮説があって。

真核生物の細胞内にあるミトコンドリアや葉緑体。
これらの祖先は、独立した細菌だった。

その名も、細胞内共生説。

 

そりゃ、細菌=細胞小器官になりますわ。

 

で、最後に
生殖方法のバリエーションが違う件。

 

細菌は、無性生殖しかできないんです。
でも真菌は、無性生殖と有性生殖の両方ができる。

こうやって、両方できるのも強いですよね。
環境の変化に強くなりますから。

 

と、違いをみてきましたがどうですか?
全く違う生き物でしょ?

 

確かに、違いは分かった。
でも、具体的にはどんなのがいるの?

その前に、菌類ってどんな生物?

そうですよね、そこ大事です。

なので、次は菌類について。

 

菌類とは?

さて、菌類とはどんな微生物でしょうか?

菌類の中には、

  • カビ
  • 酵母
  • キノコ

が含まれます。

 

また、
菌類ではなく、真菌と呼ばれることもあり。
実は、こちらが正式名称。
菌類は、俗称なんですよ。

真菌の名前は、

  • 細菌と区別するため
  • 正真正銘の菌類という意味で

付けられたという参考書がいくつかありました。

 

ちなみに、
正直、カビと酵母とキノコが一緒??
全然違う気がするなと思いませんでしたか?

 

これが、驚きなんですよ。
見た目は違うけど生態が似ていて分けられなくて
だから、同じグループになってます。

さらに実は、酵母とキノコは、
世代の中でカビとして生活するときがある。
そんな種類が存在するんです。

 

一世代って、胞子が発芽して大きくなって胞子を作るまで。

 

だから例えると、

私のおばーちゃんとママは酵母だったの。
もうじきできる娘も酵母っぽいんだよね。。
でも、わたしだけカビなんだ。
みたいなノリです。

 

と、雑談が長くなってしまいました。

 

話を戻して、本題に入っていきましょう。
菌類とは何なのか?

菌類は、今見つかってるのだけでも9万種以上。
でも、世界にはこの10倍以上の未知の菌類がいるとか。

 

ま~目に見えないので。
人にプラスかマイナスか、関係するものしか見つかりにくいですしね。
病気とか、新薬とか、発酵食品とか。

 

菌類のほとんどは、自然の中(土や水など)にいて、
その胞子(卵のようなもの)は、いたるところの空中をただよってます

 

でも菌類は、カビでも3~10㎛(1㎛=0.001㎜)しかないです。
集まれば、肉眼で見えますが、1個はとうてい見えません。
当然、その胞子はもっと見えない。

そんなこと言われると、
そんなにいろんなのが、そこら中に!?
と、少し怖くなりますが。

そこは大丈夫です。

アメリカの実験で、
一般家庭で見つかった菌類の
ほとんどが無害だったという報告があります。

 

とはいえ、
菌類は、微生物の中でも病原菌が多い方だそうです。
動物にとっても植物にとっても。。
農家さん的には、菌類は厄介者なんだとか。

 

でも、
カビも酵母も、チーズやパン、ビール作りに必要です。
キノコなんて、そのまんま食べてます。

とにかくたくさんの種類がいるので。
その中には、いいヤツも悪いヤツもいるんです。

 

では、その生態を見てみましょう。

彼らは、真核生物です。

 

細胞の中にミトコンドリアなどのオルガネラもあります。
(オルガネラは細胞小器官のことです。)
なので、私たちの細胞と基本的に同じです。

 

増え方はどうでしょう。

私たち人間は、オスとメスがある有性生殖ですね。
でも、真菌は、無性生殖と有性生殖の両方ができます

 

簡単に言うと、
すんごい小さいので、環境の影響をもろに受けます。
なので、快適なら有性生殖、そうじゃなきゃ無性生殖。
最悪、胞子のまんまで、いい環境をひたすら待つ!!!

 

そんな真菌の一生は。。

私たちは、人生100年とか言われてますけど、
酵母は2つの細胞になるまで2時間です。
つまり、一生が2時間ちょっとで終わっちゃうことも。

 

そんな短いなら、快適な環境で生きたいですよね~。

 

では、彼らに快適な環境は?

  • 増えられる温度が、0~40℃
  • 最適な温度は、25~30℃
  • 増えられるpHが、2~8.5
  • 最適なpHは、4.5~6.5

だそうです。

 

かなりの広範囲で生き続けられますよね~。
そんなに増えないけど、死にもしない範囲が広い。

 

と、菌類の基本的な特徴はこんな感じです。

 

が、次にもつながる意外と大事なお話が。

私、何度も「菌類って種類がいっぱい」とお伝えしてますよね。。

実は、菌類に分類されるのは、
他の生物に分類できないものです。

 

どういうことかと言うと?

とりあえずよくわかんない真核生物の微生物を発見。
するとまずは、菌類に入ります。そして、少しずつ詳細がわかってきます。
で、結果的に菌類の特徴から外れてしまった。。
すると、菌類から別の生物へお引越ししていきます。

こんな感じのことが行われてます。

 

例えば、

変形菌類って種類があります。
名前に菌類ついちゃってるのに、最近、原生生物にお引越ししました。

理由は、一生の中でアメーバになる時期があるから。
アメーバは原核生物なので、まー納得。

これからも、見つかってはお引越ししてとなることでしょう。

 

そんな菌類は、どのように分類されているんでしょうか?
また、それぞれ種類はどんなのがいる?

 

実は、私たちが慣れ親しんでいるこちら。
カビ、酵母、キノコ。
この分け方は、正式な分類法ではありません。

見た目から分けられた俗称なんでしたね。

そして正しくは、4つに分類されています。

 

そこでは、カビ、酵母、キノコは、もうごっちゃ混ぜですよ。
想像できると思いますが。

 

簡単に、菌類の4つの分類についてまとめますね。

 

4つの分類と代表例

 

菌類の分類って、生殖方法で分けてます

 

生殖方法って、子を作る方法のことで、

  • 有性生殖
  • 無性生殖

があります。

 

この二つの違いは?

有性生殖は、
オスとメスの区別がある。
2体の半分ずつが遺伝するから、環境変化に強い。

無性生殖は、
一匹だけで子を残せる無性生殖。
親とまったく同じ遺伝子の子しか出来ないから、
環境変化に弱い。

 

菌類の場合、
有性生殖の方法が見つかってるか?
これで、分類してます。

 

有性生殖の方法が分かれば、

下の3つに分けられる。

  • 子のう菌類
  • 担子菌類
  • 接合菌類

それか、別の原生生物にお引越し。

 

そして、分からなければ、
とりあえずわかるまで不完全菌類

 

不完全菌類は、
中には有性世代がないのもいるでしょうね~。

その種類にとっては、不完全は少しかわいそうですけど。

 

では、それぞれがどんな菌類なのかを簡単にまとめます。

 

子のう菌類

 

子のう菌類は、
有性生殖で、子のう胞子をつくります。

だから子嚢(のう)菌類。

そのほかの特徴は、菌糸に隔壁がある。

 

このグループには今、菌類の約64%くらいが属してます
なかなかの大派閥です。
なので、俗にいうカビ、酵母、キノコを全部含みます。

だから、代表的なのも有名なのが多いです。

  • アオカビ属
  • アカパンカビ属
  • サッカロマイセス属

なんかは、ノーベル賞を取った研究の主役たちです。

普通に生きてて耳にする、身近な名前だと、

  • コウジカビ
  • パン酵母
  • トリュフ
  • 冬虫夏草

なんかがそうです。

 

また、菌は、
植物や動物を病気にするのもいます。
菌類の病原菌は、多くがこのグループです。

でも、ペニシリンて薬がありますよね。
これも、子のう菌類から発見されました。

 

つまり。。
本当にいろんなのがいるグループです。
共通するのは、胞子ですよ~。

 

担子菌類

 

担子菌類は、
有性生殖で、担子胞子を作ります。

だから、担子菌類。

担子菌類も、菌糸に隔壁があります。

このグループの仲間はとってもわかりやすいです。
いわゆるキノコの集まりです。

 

今知られてる菌類の約34%が属していて、
中には、フケの原因になるのもいます。
だから、キノコだけじゃないんですけどね。

 

  • シイタケ
  • マツタケ
  • サルノコシカケ

なんかがこのグループです。

 

そういえば、
キノコの値段の秘密って知ってますか?

 

だいたい高いのってなかなか数が取れないからです。

 

でも、
シイタケみたいに切り株で育てればいいじゃない。
そう思ったことありませんか?

 

実は、キノコには「生きてる木でしかならない」キノコがあるんです。
だから、切り株でどんどん育てるのができないんです。

 

不完全菌類

 

不完全菌類のメンバーは、

  • 無性世代で分類された菌類
  • 有性世代がまだわかってない菌類

がいます。

 

あれ?菌類って
有性生殖で分類してんじゃなかった?

いやー、するどい!

そうなんですよー。

 

有性世代が見つかって、お引越しした菌は

  • コウジカビ属
  • アオカビ属

と有名どころも含んで、約1万6000種。

皆さま不完全菌類のご出身です。
で、無性世代と有性世代でそれぞれ学名がついちゃう。

 

だから実は、メンバーの二重登録が起きてます。

最近は、だいぶ無くなってきてるみたいですが。
子囊菌類にも不完全菌類にもいる。
みたいな菌がいます。

とはいえ、
新しい菌類が見つかって、とりあえず入れておけるグループがあるのは助かる。

 

だから、
今後もずーっと大事にされるグループです。

 

接合菌類

接合菌類は、

有性生殖で、接合胞子を作ります。

だから、接合菌類。

もうひとつの大きな特徴が、菌糸に隔壁がない。

やっと出てきた、隔壁なしのグループ。

ただ、この接合菌類は、
最近分類の見直しがあって。

 

落ち着くまで、深く書かないでおきたいです。

 

とここまで、菌類についてお話しでした。
最後に、少しまとめて終わりにします。

 

まとめ

まず、菌類と細菌類の違いについて。

  • 細菌と菌類は、まったく別の生きもの。
  • 菌類は真核生物で、細菌は原核生物
  • 菌類の細胞小器官が、細菌と同じ大きさ
  • 細菌は無性生殖だけだけど、菌類は有性生殖もする

次に菌類についてのお話。

  • 他の生物に分類できない生物の集まり
  • カビ、酵母、キノコは生態が似ていて分けられない

最後に、4つの分類について。

  • 菌類は、その生殖方法で分けられる。

有性生殖が分かっている種類は、胞子の形状で、

  • 子のう菌類
  • 担子菌類
  • 接合菌類

有性生殖が不明、または無い種類は、

  • 不完全菌類

今回は、正式な菌類の正式な分類についてお話しました。
でも、俗名でもいい場面もある。

正しい間違ってるよりも、TPOで使い分けるものおしゃれですよね。

 

今回の参考文献はこちら

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